去年の日記帳

1年前の日記を投稿しています ◆ 時々雑記

5月14日 読書の日 銀杏 恋のノート

2022年5月14日土曜日

 

今日は狼が私の町へ来る。走ってギリギリ待ち合わせの時間に間に合った。髪もお化粧も雑で、変だ。

久し振りにまた「読書の日」*1をする。まずは鎌倉パスタでお昼(私には朝ご飯)を食べる。

それから倉式珈琲店で読書。狼はアイスコーヒー、私はレモンスカッシュを頼む。Pちゃんに長らく借りている柳家小三治さんの『まくら』、読み始めると本当に面白くて、笑いをこらえながら読む。狼は『神聖ローマ帝国』というタイトルの新書を読んでいる。

いくらか読みすすめたところで、透かしのある間仕切りの向こうに、なんと妹が来店する。出かける予定であったのが中止になったらしい。気づかないふりをし続けるわけにもいかず、妹は一人で過ごしたくて喫茶店に来ていることが分かるので、私たちは退店することにする。後から妹と「なんで? 私たち、気が合いすぎる」と言いあった。この近くにはカフェがたくさんあるし、倉式珈琲店は2人とも特に行きつけの店というわけではないのに。

狼と家へ。もともと、午後から夕方にかけては家で過ごす予定であった。

チョコクッキーとコーヒー。ピカタと遊ぶ。

夕ご飯に、黄パプリカと茄子の焼きそばを作った。

川まで散歩に出る。狼と、切られた銀杏の樹をたくさん見た。樹が老朽化していて危ないのか、伸びすぎて電線に絡んでしまうのか、ここ2、3年で家の前の通りの銀杏並木は少しずつ切られて切り株が増えてきている。銀杏は紅葉(黄葉)のなかでも好きなので悲しいが、切り株からもすぐに若葉が生えてくる銀杏の生命力を見ていると、ここではなくても種として生き残っていく強さを感じる。銀杏は恐竜がいた時代から地球に生きているのだ。

狼を見送って家に帰り、深夜にふと「昔、少しだけ貯金の計画を立てたことがあったような……」と思い、過去のノートを漁る(最近、突然に節約と貯金計画に目覚めた私)。小さめのノートのいちばん後ろのページに書いたという記憶だけがあり、しばらくたくさんあるノートを引っ張り出してめくっていると、4、5年前、狼と付き合ってすぐの頃の、狼のことで悩んだり考えたりしたことを書き留めたノートが出てきた。

恥ずかしくて耐えられないのではと恐る恐る開いたのだが、エッセイか何かのように、他人のことのように読む。うん、うん、と共感し、少し泣いて、「確かに……!」と大きくうなずき、興奮し、面白いなあ……としみじみ思ったりした。自分のことなのに可笑しい。私、よく悩みよく考えたんだな。面白かった。

 

※この後、そのノートの中身を書き出していたのですが、日記帳には書いていなかったことなので、思い直してカットしました。カットする前に読んでくださり、星をつけてくださった方、すみません。

*1:積読の本や、なかなか読みすすめられない本を持ち寄り、ただ本を読む日

◆ 日記を読むこと

いつもは去年書いた日記を投稿していますが、今日は2023年現在に書いています(初めて)。

このブログを来年も続けていれば来年に投稿する日記にも書いてあるようなことですが、突然……勝手に、今の私のことを書きます。

まず現在読んている本は『山田さんの鈴虫』*1です。学生の頃“Pちゃん”に、私が好きそうだから、とプレゼントしてもらって、でも当時の私にはよさが分かるまでの忍耐がたりず、序盤で投げ出してしまいました。それを最近になってたまたま手に取ると、とても面白かった。

庄野さんの日記のようなかたちで語られるこの小説のよさが分かるようになったのは、あの後いくつかの面白い日記に出会い、基盤ができたからではないかと思います。美術大学を卒業して数年後、別の友人からこれもまた私が好きそうだから、と『富士日記*2をプレゼントしてもらい、始めは少し頑張って読んでいたのですが最後のほうでは体の芯がじん、と痺れるように静かに感動したこと。そして去年、『アンネの日記*3を読んでこの本がいかに凄い本かと日記にも、“狼”にも熱く語ってしまうほど夢中になったこと。それから、今年2月からはてなブログを始めたことによって訪れた下北沢の日記祭。私が着いた時には『はてなブログの日記本』はすでに無くなっていて、下北沢は15年ほど前の記憶と違ってきれいすぎて眩しいように感じ、お洒落な空気に怖気づき、すぐに帰ってしまったのですが……帰る前に勇気を出して、一冊だけ日記本を買いました。途中さんの『内側と外側』です。前述のなかでは『アンネの日記』に似て(内容が似ているわけではなく)内面の記述が多く、その一つ一つの的確さに驚き、私の頭と心の中間のような場所が刺激され、夢中になってしまう日記です。こうして私は日記の面白さにすっかりはまってしまいました。学生の頃に面白さが分からなかったのは、日記は長く読み続けると面白さを増す、ということをまだ知らなかったからだと思います。1ページ目から惹き込まれる日記は少なく、あるところから急に面白くなっていくのです。恐らくその日記の主の性格や日常の何らかの部分に自分がいつの間にか慣れ親しんだ、と気づく瞬間から。今では日記ブログを読むことが私の日々の楽しみになっています。少し読みすぎている気もしていて、控えなければと思うほどに。

上に挙げた本で日記の楽しさに出会いましたが、ブログで読む日記にも独特の楽しさがあります。私の去年の日記に藤を見たと書いてある日には、他の誰かも藤を見ていたり、グリンピースが実る季節、去年の私は豆ごはんを食べている(そんなことはすっかり忘れていたが、食べていた)。するといつも拝読しているブログでも豆ごはんを炊いていたりする(この方はお庭で育てたグリンピースで……!)。全国的に雨の日には、どのブログにも雨が降っている(この場合、私のブログには雨が降っておらず、少し寂しい)。4月の頃、体調がすぐれない、というブログをいくつか読む。今日はそういう日なのだろうか……などと思う。そして自分の去年の日記帳を開いたら、珍しくアルバイトを病欠していたりする*4。たまたまかもしれませんが、春は気温の差が激しく体調を崩しやすい時なのだと改めて思いました。

挙げたらきりがないのですが、リアルタイムで日記を読むことは楽しいです。私が投稿している日記は1年前ですが、季節は合っているのでそれはよかったと思います。

応援したり、励まされたり、こんな考え方があるのだ、と頭をガツンと殴られたように思ったり(良い意味で)しています。更新に気づくと、心に明かりが灯ったように嬉しくなるブログがいくつかあり、ずっと書き続けてくれるよう、ひそかに願っています。星をもっとつけたくて、でもなるべく抑えてつけています。だんだんと、つける数が無限に増えていってしまいそうなので。(時々、感情を抑えられなくなる時があります)

……今読んでいる本の話から、ほとんど日記とブログの話になってしまいました。タイトルは「日記を読むこと」にしようと思います。去年の今頃から7月末頃まで日記が飛び飛びになっていたり、全く書いていなかった時期があるのでその間、いつかやってみたかったエッセイのような文章を書いてみようとし、やっぱり難しいので日記のように近況を少し報告しようと思い、書き始めました。他にも書きたかったことがあるのですが、またにします。

今後も、このような文章を突然投稿しようと思っています。他にも日記やブログのこと、アルバイト生活に至った経緯について、7年前に友人が住んでいた静岡の道路で「お空から落っこちてきたみたいにいた」赤ちゃんの頃のピカタについてなど、興味を持ってくださる方がいるか分かりませんが、書いてみたいです。徐々に書き方も上達することを願います。日記だけを読みたい、という方もいるかもしれません。今回のような日記ではない投稿の時はタイトルに「◆」をつけるので目印にして頂けたらと思います。

 

今までで一番長くなってしまいました。不慣れな文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

 

2023年5月11日木曜日 雨

*1:文春文庫『山田さんの鈴虫庄野潤三

*2:富士日記』を中心に収録されていますが、私が読んだ本の正しいタイトルは『精選女性随筆集 第五巻 武田百合子』でした。文藝春秋より 武田百合子 著 川上弘美

*3:文春文庫『アンネの日記 増補新訂版アンネ・フランク

*4:4月10日 病欠した日 - 去年の日記帳

5月8日 死ぬのが嫌になるようなこと 生きていくためのお金

2022年5月8日日曜日

 

13時起床。ピザトーストを焼いて食べる。

昨日、深夜に何となく最後まで見てしまった動画*1のなかでマルクス・アウレリウスが喫煙所で若者に「お前が本当にやりたいことは、死ぬのが嫌になるようなことだ」と言っていて、その言葉が、パンチを食らったように妙に効いている。だらだらとユーチューブを見てしまっているな〜という気分からの、突然のパンチで。最近よく歴史系の動画を見ていたからおすすめされたのだろうか。

 

それはそうと、私は生きていくためにそろそろちゃんとお金を貯めていかないといけないという課題もある。遅すぎるかもしれないけれど、今からでも。

Pちゃんにおすすめしてもらった節約・貯金の動画は面白くて、自然に興味も湧いてきている。しばらくお金のことを調べて過ごした。積立NISAやiDeCoなど、今まで耳を素通りしていたことも、動画の解説を聞いているうちにやってみたいとまで思うようになった。

洗濯。小腹がすいて、お椀で食べるシリーズのシーフードヌードルを食べる。

 

18時〜22時、駅ビルの書店で働く。

夜ご飯はガパオライス。いつもの2倍くらいの量で作ったらパプリカから水分が出たのか少しつゆだくになってしまった。残りは冷凍しておく。

今日も深夜にチョコクッキーを焼く。残りの奨学金について考える。

 

*1:「歴史的偉人が現代人を論破するアニメ」というシリーズの、『自省録』から引用している動画https://youtu.be/mHagVf97Yek

5月7日 ばら苑 ビーフパストラミサンド ひそひそ話

2022年5月7日土曜日 くもりのち晴れ

 

タオルケットで寒そうにしていたらしく、毛布をかけてくれていた。いつもは明け方に就寝する私と明け方に起床している狼とでは、なかなかぴったり一緒には目覚められない。

朝ご飯は、挽肉ときのこのバター麺つゆ炒め、カニカマと豆苗のサラダ、茄子と小松菜のお味噌汁。私が寝ぼけているあいだに狼が作ってくれた。どれも美味しかった。

 

出かける時、アパートの階段の隙間に生えていた可愛い雑草の名前は「アカカタバミ」だった。(アプリで調べた)植物に興味を持つようになったのは大人になってからなので、未だに身近な植物なのに名前を知らないものがある。いくらでも。名前を知ると見えてくるようになるから面白い。ハナミズキドクダミ夾竹桃も、名前を知るまではあまり目に入ってこなかった。

今日は生田緑地ばら苑へ。前回行ったのは秋だったが、今の時期がいちばん多くのバラが咲いているみたい。

駅からばら苑までの道にも、バラや、その他の花をたくさん見た。昔から好きなチェリーセージ、ハルジオンもしくはヒメジョオンなど。

坂を上り、途中のベンチで休憩する。うぐいすが鳴いている。狼の家の近くのうぐいすより上手。

ばら苑に着き、ここは天国か、という眺め。ちょうど晴れ間が見えて、明るい。

募金して(ばら苑の維持費に充てられる)、今度はマリーゴールドの種をもらった*1

秋には咲いていなかった「つるピース」が咲いている。最近ハマっていたテューダー朝、エリザベス1世の母の名前「アン・ブーリン」というバラもあった。

マスクを外すと、バラのいい香りがする。最近は狼が「写真撮ろうか」と言うようになった。今までほとんど撮ってこなかったが、後で見返すと嬉しいものだった。

午後、ばら苑を下りて生田緑地のなかのカフェで軽めのランチにする。ちょうど良い天気なのでテイクアウトにして木のベンチで食べた。ビーフパストラミサンド。パンが軽く焼いてあり、とても美味しかった。

今日は忘れずに持ってきたシートを敷いて、寝転がる。日傘を置いて日除けにして。あのギザギザ葉っぱはケヤキ? 急に雲がはけて、空には白い三日月が見える。太陽は木々の向こうにゆっくり沈んでいく。

日が沈むと途端に寒くなった。Tシャツの上にウルトラライトダウンを羽織る。

お腹もすいたので街に戻り、バーミヤンへ。豚肉のたまご炒め、ご飯スープセット。

シャノアールに移動して、小さな声でお喋り。行ってみたい場所の話、いつかキャンプに挑戦したいとか。どこへ行くか考えたりしながら、でも狼とならどこへ行っても楽しいのだ。海でも山でも、知らない団地のなかでも坂だらけの住宅街のなかでも。

 

曇り空の下のチェリーセージ
金魚のような、踊っている女の子のような姿が可愛くて、見つけるたびに嬉しくなる花



*1:秋に募金した時はクリサンセマムの種をもらった

5月4日 休日 夕焼け 本を入れるための手提げ

2022年5月4日水曜日 休日

 

13時45分起床。ブランチは明太子スパゲッティ。追いのりをして、刻みのりたっぷりで。切ったトマトと。

洗濯。久し振りに前髪を切る。(最近は伸びてきても一応セットできるようになってきたので、だいぶ伸ばしっぱなしにしていた)

コーヒーを淹れて昨夜の少しビターなチョコクッキーを食べつつ、テューダー朝の動画の続きを見る。いつの間にか17時半。

ATMに間に合うように慌てて家を出る。18時に間に合ったのに手数料がかかってしまい、「?」と思ったが今日は祝日なのだった。(祝日かどうかにかかわらず、私の休日は水曜日と土曜日)

外に出ると、夕方の空にくっきりと飛行機雲がきれいだった。

慌てて出てきたたが直してもらう予定の傘(先週の金曜日、暴風雨で曲がってしまった)は、ちゃんと持ってきていた。

2つ隣の駅に着いて雲が光る夕焼け空の下、イヤホンからちょうどいい曲が流れて唐突に幸福な、満ち満ちた気分で歩く。いろいろなことが上手くいくような。

とても小さな 幸せをくべて 灯が消えないように*1

傘を修理に出して、大型書店に入り「飛ぶ教室*2の作品募集のページを読んだ。下の雑貨屋で、たった700円だけどすごく可愛い手提げを見つけて買ってしまった。薄手の柔らかい生地で淡いグレーと、ピンクのようなオレンジのような色のストライプ、マチの無いA4サイズなので本や雑誌用のエコバッグにしようと思う。

スーパーで食料品をたっぷり買って帰る。

 

帰ってご飯を炊き、えのきを唐辛子と煮る。ブロッコリーを茹でておく。

夜ご飯は、安くなっていた活〆ぶりのお刺し身、ピリ辛なめ茸、レトルトのあら汁。美味しかった。ピカタにもぶりを少しちぎってあげる。

洗い物をして、燃えるゴミ前夜の仕事。(ゴミをまとめる、排水口3箇所の掃除、ゴミ袋をセット)

今日もただ生活をしただけで1日が終わってしまう。新しいお話はまだ書けていない。狼に打ち明けたことで、狼に対しても罪悪感を感じてしまいそうになる。でもこういう1日が私には必要、と、罪悪感を飲み込んでいる。いつも書くということは考えている。耳を澄ませてはいる。

*1:Homecomings『WHALE LIVING』収録「Parks」よりhttps://youtu.be/wnCsQD1kvMg

*2:光村図書より、年に4回刊行されている児童文学の総合誌

5月3日 いつも通り働く カレーうどん 深夜のクッキー

2022年5月3日火曜日 晴れ

 

10時起床。今日もピカタが起こしてくれた。目覚ましが鳴るとごはんがもらえると分かっていて、布団から出ている私のほっぺたやおでこをトントンと押さえてくる。始めはふわふわのおててで。なかなか起きないと爪が出てきて、顔に傷は嫌なので慌てて起きる。

 

12時〜16時、ファミレスで働く。 GWのわりに暇で15分早上がりになった。

 

駅ビルの上の休憩室でお弁当を食べる。(豆ごはん、ハンバーグ、ウィンナー、プチトマト、玉子焼き)持ってきたフリーズドライのスープにお湯を注ぐ。少し読書。今日もお金を使わない。ファミレスで従食を食べることもできるが休憩時間は1人になりたくて、そうなるとお弁当が必要になる。

18時〜22時、駅ビルの書店で働く。Uさん、Iさんと。

帰り道は寒くて、持ってきていたウルトラライトダウンを着る。それでも少し寒い。

 

夜ご飯はカレーうどん。スープは白だし、みりん、醤油、カレールー。具は豚肉、かぼちゃスライス(たっぷり)、にんじん、長ねぎ。豚肉とかぼちゃと、和風なカレーの味が最高に合う!ほかほかに暖まった。*1

深夜、またチョコクッキーを焼く(母にもらった白砂糖が2袋も余っているのもあって)。少し焦げてビター。

クッキーをつまみながら、テューダー朝*2についてやさしく解説してくれている動画を見る。

 

 

*1:きのう何食べた?』(よしながふみ)で昔読んだカレーうどんを、うろ覚えで真似している

*2:イギリス絶対王政全盛期の王朝。6人の妻と結婚しては離婚や処刑を繰り返したヘンリー8世や、独身をつらぬき黄金時代を統治した女王、エリザベス1世などがいて、ドラマ性に富んでいる

5月1日 妹たち 

2022年5月1日日曜日 雨

 

12時に起きる。妹*1が“修羅場”らしく、リビングのテーブルにぬいぐるみ用の小さな服やラッピング用品を広げて最後の梱包をしている。その横でレトルトカレーを食べる。(セブンのグリーンカレーに、トマトを切って添える)

洗濯、洗い物、少し読書。

泊まりにきている下の妹とコーヒーを飲んでお喋り。下の妹の新しい家のことなど。

明太子スパゲティにきざみ海苔をたっぷりかけて食べ、出勤。

18時〜22時、駅ビルの書店で働く。Uさんと。

 

夜ご飯は冷凍していたハンバーグ、焼いたかぼちゃと、トマトを添えて。ご飯は豆ごはん。

下の妹は自分の家に帰っていた。納品を終えてひと眠りした後の妹と、光熱費などの精算をする。

明け方に2人でコーヒーを淹れて、妹がコンビニで買ってきたシルバニアファミリーの「ショコラウサギ クッキーシュー」を分け合った。妹のささやかな打ち上げ。

*1:一緒に暮らしている方の妹。“ぬい服”を編んだり、一次創作や二次創作の活動に忙しく、家にいる時はほとんど部屋にこもっているので日記に登場する回数は少ないが、仲良し