去年の日記帳

1年前の日記を投稿しています ◆ 時々雑記

4月30日 散歩 ロールキャベツとテレビ

2022年4月30日土曜日 晴れ

 

ギリギリ午前中に起きる。狼がコーヒーを淹れる。昨日の天気が嘘のように晴れている。はちみつ100%の飴とコーヒーで少し空腹をなだめて、外へ。

坂の途中の洋食屋さんの隣の、何でも屋さん?(和食あり、そば、うどんあり、洋食もありのお店)に入ってみる。内装も独特。派手でもあるが、全体に古びているので落ちついても見える。外国のような、おばあちゃんちのような。

私はふわとろ玉子丼を頼んだ。かに玉のような味。やさしい、ほっとする味。狼は唐揚げ定食。窓の外は坂道で、車やバスや人がゆっくり下ったり上ったりしている。窓辺には造花と生花と、ふくろうの置き物が首をかしげている。

そのまま散歩へ。満開のツツジに誘われるように歩いた。階段を上ったり下りたり。団地の坂の上の公園でひと休み。ケヤキが葉をそよがせている。

ホー‥‥ホ、ケ、キョ、ケ、キョ、ケ‥‥キョ‥‥ケ‥‥

とのんびり鳴くウグイスの声を聞いた。

スーパーで夜ご飯の材料を買って帰る。今日はロールキャベツを作る。

 

狼のお母さんが送ってくれたレシピを頼りに、2人で手分けして作った。長く煮込むほどいいと書いてあったので空腹をがまんして、ミレービスケットをつまみつつ野球を観て待つ。ホークスは逆転負けしてしまった。

ロールキャベツはキャベツがとろとろに柔らかくて美味しかった。温まる料理だから冬向きかと思いきや、キャベツは春キャベツで作るのが良いらしく、春の料理なのだ。4月30日。ギリギリ春に間に合った。テレビでアメリカのエンパイア・ステート・ビルと、ドバイのブルジュ・ハリファを比較するドキュメンタリー番組がやっていて面白かった。

その後いつものように出川哲朗の充電旅を見ているうちに、今日は二食しか食べていないせいかまたお腹がすいてきてしまい、アド街(長野)で信州ラーメンが出てくるともうれつにラーメンが食べたくなった。「食べに行く?」と狼が言う。「うん」その時21時半。

急いで外へ出て、3軒目でようやく開いているお店に入って、ミニラーメンを注文。狼は中盛り。家系ラーメンのお店で、海苔と、たっぷりのほうれん草ものっていて美味しかった。

思ったより寒く、狼のインナーダウンを借りたまま自分の家に帰る。家には下の妹が泊まりに(ピカタに会いに)来ていた。

 

 

4月28日 春の嵐のように去っていった

2022年4月28日木曜日 くもり

 

10時起床。寝ぼけまなこでお弁当を作る。昨日炊いた豆ごはん、冷凍していたミニハンバーグ、玉子焼き、プチトマト。チョコクッキー2枚と、水筒にそば茶も持って行く。

朝ご飯は、ねこまんま(サバの水煮缶かけご飯)と、カニカマポテトサラダ。

 

12時〜16時、ファミレスで働く。

泣いている子がいて、お父さんがあやしながら「何がそんなに怖いの?」と聞いている。子供はベラちゃんを指して涙声で「ロボット‥‥」と言っていた。

この猫型のロボット、大抵の子供には人気があるが、怖いと思う子もいるのだ。

後半は忙しくなり、上がるのが遅くなってしまった。走って駅へ。

 

18時〜22時、駅ビルの書店で働く。

着いてすぐ事務所に何か変な空気が流れている、と思ったらなんとDくん、退職するのだそうだ。3日目にして。本人はその空気をものともせずに「短い間でしたがお世話になりました。またお客として来ます!」と、笑顔で去っていった。理由は学業上の都合ということらしい。店長がシフト表を見ては、ため息をついている。

私も呆気にとられてしまったが、不思議と清々しいような気持ちがして、店長には申し訳ないと思う。(店長は次のキャンペーンまでの間にKくんの代わりを育てたかったのだ)自分が普通だと思っている枠を超えた人を目にして、自由な気持ちになったのかもしれない。人って、自由だな……アルバイトを3日で辞めるのも、それを気に病まず明るくいるのも。どのような決定をすることも、振る舞いをすることも、私が思うより本当はもっと自由なのだと思う。それを知ったうえで、私は私の決定をしていくということ。この書店での夜番のアルバイトを気付けばもう10年も(!)続けている私も、人から見れば変わり者かもしれないと思った。

 

夜ご飯はナポリタンと、カニカマポテトサラダ。

 

4月26日 うわさの男の子 ポテトサラダ

2022年4月26日火曜日

 

12時〜16時、ファミレスで働く。

 

お弁当は、またサバ缶のバジルスープ*1。おにぎりを作る時間がなかったので、駅ビルの地下でカンパーニュを買った。カンパーニュ、美味しかった。お金と、時間と、心が満たされること……と、また頭の中の天秤を揺らして考える。たまにだから余計に美味しく感じたのもある、と思う。

 

18時〜22時、駅ビルの書店で働く。

うわさの新しい男の子が来ていた。会うのは初めて。大学新1年生のDくん、なんか面白い子だな……本屋には珍しいタイプのキャラクターだった。

 

帰り道は強風と雨で、傘をさしていても濡れてしまう。

久し振りにカニカマポテトサラダを作った。30分早く帰ると心に余裕がある。ピザトーストと冷たいじゃがいものスープと食べる。朝ご飯のような夜ご飯も好き。

 

冬のあいだ大変お世話になった本
サバ缶のスープと、「キャベツとハムのサワースープ」がお気に入り

*1:朝10分でできるスープ弁当』(有賀 薫)より「プチトマトとサバ缶のバジルスープ」。バジルの葉は常備していないので、パスタ用のバジルソースや乾燥バジルなどで代用して作っている

4月25日 夏日 天秤がぐらぐらしている

2022年4月25日月曜日

 

レトルトの中華あんかけを食べる。TVのニュースを見ながら。

洗濯。今日は夏日らしい。上着なしで出掛ける。

曲がり角のたんぽぽ、この前まで丸い綿毛だったのに全て飛び立っていた。

 

駅ビルの書店で働く。備品チェック。GW前なので念入りに。

最近お店が暇なので、営業時間中にできるだけ閉店作業を進めて、夜番のシフトを22時までにしようという話が持ち上がっている。今日はそのお試しで22時に上がった。お給料は減ってしまうが……早く帰れるのは嬉しい。

 

0時まで開いているドラッグストアで買い物して帰る。(22時半までのシフトだと、ここにも間に合わないことがある)帰り道は少し寒くて、持ち歩いていたウルトラライトダウンを羽織る。

お金と、時間と、私の気力や体力と、私が一番やりたいことと、日々楽しみにしていること……頭の中で天秤をぐらぐらさせて、その重さをはかっている。

 

 

4月23日 小さな赤い灯台 漁港の町 夜の海

2022年4月23日土曜日 晴れのちくもり/後編(この日の前編はこちら 4月23日 藤と緑色の恐竜 小田原城 十四歳の海

 

浜辺を歩く。いろんな色の石がある。波からギリギリのところで逃げる遊びをしながら歩く。可愛い足跡を見つけた。小犬……?

空はだんだん日も落ち、曇ってきて、でもまだ明るい。

反対側へまた海に沿って歩く。こちらは砂利。中くらいの砂利は、歩くとぶつかり合っていい音がする。海で水切りは難しい。なぜか、みかんが落ちている。

小さな赤い灯台にたどり着く。端に立って、テトラポットがゴロゴロしている下を覗いたら、鼠がいた。ドキドキした。狼は持ってきた双眼鏡で遠くを見ている。遠くの岬とか。私は他にも何かとんでもない生き物を見てしまいそうでぞくぞくとしながらも、足もとの湿ったテトラポットの隙間を覗き込んでいた。

少し進んだ先の砂利の上にはまた2つ、みかんが落ちていた。何故……?

 

浜辺と住宅街の間の場所に、ナガミヒナゲシが咲いていた。住宅の庭先にはツツジやクリサンセマムが。潮風のせいなのか、どの花も少ししんなりしている。

狼のお腹がすいたので、漁港の町でお店を探す。美味しそうな海鮮のお店がたくさん並んでいるのだが、どこも16時や17時で閉店していた。店先に猫がいて撫でた。港町とはそういうものなのか、あちらこちらに猫がいる。町はしん、としている。

一軒だけ開いているお店を見つけてそこへ入った。(「ぎょギョ魚の三太郎」というお店)この頃には私もお腹がぺこぺこになっていた。狼は鯵づくし定食を、私は海鮮丼を頼んだ。お客さんは私たちの他に一組しかいなくて、くつろいだ気分になる。この辺りはお昼の観光客向けのお店が多く、夜にはみんな店じまいするのだそうだ。ここが開いていてよかった。

海鮮は美味しく、流れているテレビはいつも土曜の夜に狼の家で見ているチャンネル(テレビ東京)で落ちつく。「相撲の最新の番付が貼ってある」と、相撲ファンでもある狼が言う。狼にビールと鯵フライを一口もらう。とても美味しかった。お味噌汁には海老の頭が入っていて香ばしい。

 

外に出ると、すっかり夜になっていた。

東海道を歩く。オレンジ色の街灯が灯っていてキラキラして見える。幸せな気分だった。

帰る前にもう一度、夜の海へ行ってみることに。

ナガミヒナゲシが咲いていたあたり、スマホの明かりに照らし出されて、大きな蛙を見た。ドキドキした。真っ暗で、そこへ海の音がすると人の力を超えているようで怖かった。狼とくっついて海を見る。後ろからの道路沿いの明かりで2人の影が砂浜に浮き上がっている。でも一寸先は本当の闇。少し離れたところに花火をしている数人がいて、それがなかったらもっと怖かっただろう。不思議な動きをする謎の光を見る。海に浮かんだり、飛んだり、ヌメッとした動きで浜に戻ってきたり。不気味だったが、恐らくドローン(防水の)だろうという結論に至った。

再び東海道に戻って、心からほっとした。

駅に着く。旅が終わってしまう。タリーズが見えて、閉店の時間まで(1時間ほど)いることにした。狼はアイスコーヒー、私はデーツとバナナのロイヤルミルクティーを飲みながら。

お土産屋さんは閉まっていて、かまぼこは買いそびれてしまった。

帰りは普通の小田急線に乗って帰る。通り過ぎていく駅。いろいろな行ってみたい場所の話をする。

 

グレーの砂浜のところ。西へずっと歩いて行くと砂浜は砂利になり、小さな赤い灯台にたどり着く

 

4月23日 藤と緑色の恐竜 小田原城 十二歳の海

2022年4月23日土曜日 晴れのちくもり

 

私「すごいよ〜」 狼「なに?」 私「こんなにトゲトゲになった〜」 狼「なにが?」 私「静電気で!」

……私は一体なんの夢を見ていたのか、思い出せないが、そんな寝言を言って目が覚めた。

今日は遠出をするのでてきぱきと朝ご飯の支度。シューマイ、美味しかった。結局ギリギリになってしまって、お化粧もそこそこに出発する。

10時40分発のロマンスカーに乗って。

狼はすかさず地図アプリを見る。どの辺りを通っているかが気になるのだ。私はふと思い出して狼に『こんとあき』*1の話をする。あれは鳥取へ行く話だった。しっぽをドアに挟まれたこん、「きっぷをもってないわけじゃないんです」

富士山が見え、隠れ、くねくね曲がる川を越え、小田原に着いた。

 

日射しが強い。早くもお腹がすき、駅の近くの蕎麦処で冷たいかけ蕎麦を食べた。“ハイカラたぬき蕎麦”。隣のテーブルで食べていた、九つの小さなお椀にいろいろな種類のお蕎麦が少しずつ入っているのが素敵だった。風情のある木枠の窓が少し開いていて、空腹に負けてさっと入ってしまったのにいいお店だった。

 

すっかり緑になった桜並木を歩き、「めがね橋」を渡って、小田原城へ。

大きな松の木。ケケケケケケ、と高いところで鳥が鳴いている。たんぽぽがたくさん咲いていて、鳩がみんな地面をつついていた。

樹齢二百年の藤棚を見る。今日はこの藤を見に(狼が見たいと言って)ここへ来た。狼が言っていたとおり、熊蜂がたくさんいる。隣の堀には白いサギが。(この前見たコサギより大きい)柵の上に、誰かの忘れ物なのか小さな緑色の恐竜が置いてあった。堀の水を背景に、まわりに藤の花を散らして。

記念に藤と写真を撮ろうとマスクを外したら、花のいい香りがした。熊蜂も誘われるわけだと思う。

 

いざ天守閣へ。展示を見ながらのぼっていき、最上階は外へ出られるようになっている。丸いこんもりした山々(丹沢の山はもう少し尖っている気がするので、箱根の山?)、海、伊豆半島、反対側には三浦半島が見えた。そして下には、赤い布を敷いた長椅子が並ぶ甘味処が。

下におりてすぐ、甘味処へ。暑いので、狼は冷たいクリーム白玉ぜんざい、私はあんみつ。美味しい煎茶としば漬け付き。城を背景に、見知らぬ家族がアイスを分け合うのを見ながら食べる。城を見上げるふわふわの白い犬、泣きだした赤ちゃんの声……

 

また緑の桜の道を通って、「かまぼこ通り」を歩き海へ向かう。

住宅街を歩いていたと思ったら突然、四角いコンクリートのトンネルの向こうに海が見えて驚いた。

 

大きい砂利、小さい砂利、グレーの、少し砂利っぽい砂浜のところを歩く。海に近付こうと、大きな岩をのぼる。釣り人がいて、じゃましてしまいそうだったので静かに離れる。

少し日陰になった、乾いたテトラポットの上で一休みした。

遠くに写真を撮り合う若者たちや、家族や、散歩する犬を見て。雲は見るたびに違う形をしている。飛行機雲が描かれては消える。空気は夏のようにぬるくて、海は眩しかった。

読みかけの(家のソファの上に置いてきている)『十二歳』*2を思い出す。浮き輪で沖に浮かびながら、みどりちゃんと、いつか一緒に海外旅行に行こうと指切りするところ。いいシーンだった。ちょうど小田原の話だから、この相模湾の海かもしれない。

 

後編へ続く。この後、海辺を歩く。いろいろな生き物を見る。漁港の町で夜ご飯を食べるなど)

 

緑色の恐竜と藤の花

4月22日 のんきなロボットの声 夜中に狼の家へ

2022年4月22日金曜日 晴れ 暑いくらい

 

またソファで3時間ほど寝てしまった‥‥。6時頃に起きて歯を磨き、お風呂に入る。洗濯までして、もう一度眠った。

12時頃起床。ピザトーストと、クノールの冷たいじゃがいものポタージュ(カルディで買ったフライドオニオンをのせて)。

 

14時〜18時、ファミレスで働く。

ロボット「ベラちゃんお料理運んでるから、通してほしいニャ〜」

Bさん、屈んで備品チェックをしていた手を止めて「はいはい、どきますよ。今じゃあなたが、王様ですからね!」

Kさん「ハハハ!ベラ王!」

例えばすごく忙しかったりクレームがあったりというような、どんな殺伐とした雰囲気のなかでも構わずにのんきな声を出し、鼻ちょうちんを出して寝てしまうこのロボット……私はなかなか好きになった。

 

迷ったが、今日はなるべく早く狼の家へ行くため外食にする。(駅ビルの2階のカフェで茄子のボロネーゼを)

買い物、ピカタのトイレ掃除、身繕い、荷造りなどして、走ったが乗りたかった特急には間に合わなかった。23時過ぎに着く電車になってしまった。今日も、深夜。

 

狼の家にて。一緒にお茶漬けを食べ、お~いお茶を淹れておまんじゅうを食べる。

明日は小田原へ。