去年の日記帳

1年前の日記を投稿しています ◆ 時々雑記

8月27日〜31日 伊豆帰りの両親 秋の風 新婚という響き

2022年8月27日土曜日

朝ご飯は昨日の夜とほとんど同じ。お刺身こんにゃく(酢味噌)、にんじんのきんぴら、昨日のお味噌汁(鶏、にんじん、チンゲンサイ、ねぎ)

昼頃、伊豆帰りの父と母が車でうちへ寄り、お土産をくれて、ついでがあるからと粗大ごみを引き取ってくれた(ずっと廊下に積まれていた電子レンジとトースターと炊飯器を)。我が家は車がないのでとても助かった。

夕方に電話があり、突然、両親と夫と4人でお寿司を食べに行くことに。伊豆旅行では車なのでお酒が飲めなかったのもあり、父が夫とお酒を飲みたがったようだ。私と母は、あまりお酒が飲めない。

父は酔っぱらっていろいろ語っていた。夫と野球の話ができて嬉しそうだった。

父と母と別れた後、夫と二人で夜の散歩をした。久し振りの散歩。酔っぱらって上機嫌な夫と。

秋の虫の声が大きい。川の近くは風が吹いていて気持ちがいい。暗がりのなかでキバナコスモスが咲いている。何かしらの惑星が一つ光っている。

冷たくて甘くて酸っぱいものが食べたくなり、帰りにコンビニの前を通る時「アイス買っていこう!」と誘い、一つずつアイスを買った。私はレモネードアイスバー、夫はチョコモナカジャンボ

まさに今欲しかった味で、充たされた。夫はソファで寝てしまった。

 

8月28日日曜日 くもりのち雨、のち晴れ

夫はやっぱりちょっと二日酔いになった。行く予定だったラ・オハナは延期にして、ずっと冷凍してあった鱈(いつから……?)をフライパンで塩焼きにして、お味噌汁(茄子、ねぎ、わかめ)とちりめんじゃこの朝食。

洗濯。

蒸し暑いからエアコンをつけようとしたら、メーターボックスの荷物を取りに行っていた夫が「外が涼しい」と言ったので、窓を開けることにした。

涼しい。秋の風だ……! 鳥のきれいな声がする(最近よく聞く)。調べたら、鳴き声が近いのはメジロだった。メジロは何となく春のイメージだが、「繁殖期(夏)が終わると市街地に出てくる」らしい。山から戻って来たのだろうか。

夫はすっかり元気になり、お腹がすいたと言う。昨日、母に大量のバジルもらったので、バジルのパスタを調べて作る。パプリカもたくさんもらったので同時進行でパプリカの焼きマリネも作る。

パスタは少し麺がくっついた感じになってしまい、もう少し茹で汁を多めにとっておいてしっとりさせたかったなぁ、などと反省を述べていると「茹で汁というか、麺は基本的に全部の用意がととのってから茹でて……」云々と夫がアドバイスをしてくれたのだが、それを聞いているうちに一生懸命作った疲れがどっと襲ってきて私は無口になってしまった。大量のバジルの葉っぱを茎と分け、洗い、水気を切って、「オリーブオイルをかけながらペースト状になるまで刻む」というのはなかなかの手間だった。全部終わってから茹でればいいのはそれはそうだろうけれど、お腹をすかせた夫のために早く作ろうとした結果なのに。

食後、私は部屋に引っ込みピカタと寝転ぶ。私が家事を好きだったのは一人で好き勝手にやっていたからだったのだ。要領も悪ければ人の世話を焼くのも苦手なので、主婦には向いていないのだろう……と、もう何度目かの悲しい結論にいたった。

気を取り直して、自分の部屋を見回して少しずつ整理した。それから長年、何となく嫌だった白くて四角い、シュッとしたスタイリッシュすぎる鉢を捨てることにした。

朝行かなかった分、夜は外食しようと提案する。近隣の駅のジョナサンまで。デザートも食べて、駐車場のそばで眠るヤギを見て帰った。鈴虫の声。

 

8月31日水曜日 晴れ 

まだ夏は残っていたのか……という暑い一日。

今日はファミレスの仕事がお休みで、部屋を片付け始めたら、前の部屋で私が頑張っていた記憶(メモやノートなどから)がよみがえってきた。置き去りにされていたというか、忘れられていたというか。ブツッと切られたままの。

思っていたより早くに夫が帰って来てしまい、私はお風呂にはいっていて、夕ご飯も何もできていなかったので夫は不機嫌に。私は何もかもが悲しくなって泣いた。新婚という幸せでなければならないような響き、子供もなく仕事も半日しかしていないというのにどうしてか家事がきついこと、夫の不機嫌な顔、お化粧していないボサボサな姿ばかり見せていることなど、ごちゃまぜに。

大急ぎで作ったカレーを食べながら、夫は「窓はもっと家事をバリバリやっとう人と比べてできてないと思ってるんやろうけど、窓が大変と思うならそれは大変なんよ」と言った。夫は高校生の頃、授業中にいつも眠くて船を漕いでは、先生に怒られていたのだそうだ。昭和みたいに、「廊下に立ってなさい」と言われ廊下に出ると、廊下でも寝てしまうくらい眠かった。どんなに寝ないように頑張っても眠かった。その時にいつも「なんで俺ばっかり怒られるんやろう? この教室でいちばん頑張っとうの多分、俺やのに……」と思い、ずっと納得がいかなかったのだそうだ。だから夫は、人が当たり前にできることをできないからといって頑張ってないことにはならなくて、むしろ誰よりも苦労して頑張っているかもしれないということが分かると言った。

夫はずっと前にもその話をしていたことがあった。夫の信条なのだろう……と思うとちょっと可笑しくて、夫のその話、最高に優しくて、ばかばかしくて大好きだ。そして、お腹がすくと不機嫌になるのは私も夫も同じなのだ。