去年の日記帳

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3月23日 緑の天幕 頭の中で本を並べる

2023年3月23日水曜日 

 

13時起床。

朝ご飯はクロワッサン、目玉焼き、ウィンナー、野菜ジュース、ヨーグルトと苺。

You Tubeで節約に関する動画を見た。

読書。

洗濯物を干して、軽く食事を摂り、買い物へ。

そしてまた読書。

2月始め頃*1からお風呂やソファなどで少しずつ読んでいた『緑の天幕』(リュドミラ・ウリツカヤ)を今日、読み終わった。スターリンの死の1950年代始めからソ連崩壊を経て1996年までの長いお話(群像劇のような)。ロシアのウクライナ侵攻のニュースを目にして、他人事ではない感覚、時間も場所もすべては繋がっているのだと感じる。

ふと、私にとって身近な本を頭の中で並べかえてみたくなる。

例えば……私の曽祖父が童謡詩集を出版したのは1932年、その詩集には「ブラシエカ」や「サムエルカ」というロシア風の名前の子供が出てくる。それは祖父によれば、満州生まれの曽祖父が幼い頃、近所に亡命してきたロシア人の子供と遊んでいたからだという。曽祖父が生まれたのは1905年だから、“亡命してきたロシア人の子供”は『緑の天幕』のミーハやイリヤ、サーシャたちより1〜2世代上だろうか。

昨日読み終わった『アンネの日記』は『緑の天幕』よりほんの少し前、1942年から1944年のオランダで、連合国側であるロシア(ソヴィエト)はアンネにとって味方。ドイツとともに枢軸国の日本は、アンネにとって敵国であったのだ……

例えば、『赤毛のアン』は1880年代のカナダで、『若草物語』は1860年代、南北戦争の頃のアメリカ(お父さんは、従軍牧師として戦地にいる)……

と、頭の中で、愛読書の、その物語の中の時代の空気や、暮らしぶりなどを思い浮かべながら並べていくと、不意に世界史というものが学校の科目などではなく常にそこにあるものとして立ちのぼってきて、圧倒された。

 

真ん中の、背に文字のないぼろぼろの本は曽祖父の童謡詩集

 

*1:このブログの1回目の投稿のあたりで読み始めていた